高校新卒採用も大詰めです。
11月4日には、新規高卒者就職面談会がアクロス福岡で開催されます。
超売り手市場といっても就職が決まっていず、不安ななか応募や履歴書作成、面接にのぞんでいる方もいらっしゃるでしょう。企業側は、予定した採用数に達せず、説明会など追加の手を売っているところかもしれません。
私の本業的には、企業側に、人材の採用、定着、育成を支援していますが、高校生向けに就労前労働講座の講師を務めたご縁もあって、高校生や高校の就職担当者から、求人情報の労働条件内容への問い合わせにも対応することがあります。はっきり言って「この労働条件では応募しないよ」「よくこんな労働条件で求人を出すよな」というケースがあります。
全国社会保険労務士会連合会では、学校を卒業して働く人たちに向けて、安心して働けるように、働くときのルールや 制度について、ぜひとも知っておいてもらいたい内容をまとめたパンフレット『知っておきたい働くときの基礎知識~社会に出る君たちへ』子をつくっています。
そこには、【いきいきと前向き に働くことができるかということが、充実した人生を送れるかどうかの大きなポイント。多くの人に、いきいきと職場で働いてもら いたい】という思いが込められています。
別に違法でもブラックでもないのですが、たとえば、ある日の問い合わせ。
Q「年間休日87日ってどうなんですか?」。うん、87日、それっと…。
A「1日の始業、終業時刻は何時ですか?それと、変形制とか、どこかに書いていませんか?」
Q「8時30分から17時です。あと、変形制 1年単位とあります」
やっぱり。ということで、1年単位の変形労働時間制について簡単な説明。高校生に理解してもらうには、1日8時間、週40時間の原則をまず説明して、かなり簡略化して、平均して40時間になればいいという制度だということ、そして、休日数の最低基準が決められていて、それが1日7時間30分の場合は、年間(365日の年)87日なんです、などなど。
私としては、「この会社で働きたい気持ちとか、この会社の求人業務に感じる魅力は、どうですか?そこをよく考えて応募したらどうですか」とアドバイスしますね。
しかも残業が毎日のようにあるケースでは、働く人にとって、1日7時間30分という「時短効果」のメリットはほとんど感じられません。
会社側が、休日日数の少ない代わりに、何かほかの魅力を見せないと、選んでもらえません。応募者の確保も厳しいし、採用できても定着も難しいと、感じています。
採用コンサルティングの時に、社長にきく質問をいくつか紹介します。
会社が求める「いい人」ってなんですか?
求人の出し方や説明会などの企画は、採用したい人物にフォーカスしていますか?
「欲しい人」を選考で選べていますか?
そもそも、従業員が、あなたの会社で働く理由の優先順位が見えていますか?
きょうもいい一日を!